食事摂取基準の目標量|薬学CBT・薬剤師国家試験対策
本ページでは食事摂取基準の目標量について解説しています。
目標量とは
食事摂取基準における目標量は、
生活習慣病の発症予防を目的として設定される指標です。
目標量が設定される栄養素には、
摂取量を減らす方向で設定されるものと、
摂取量を増やす方向で設定されるものがあります。
1. 摂取量を増やすことを目指すもの
不足しやすく、生活習慣病予防のために多めに摂ることが望ましい栄養素です。
代表例は、
カリウム
食物繊維
です。
カリウムはナトリウムの排泄を促進し、血圧の調節に関わります。そのため、高血圧予防の観点から、摂取量を増やすことが望ましい栄養素です。
食物繊維は、以下の理由で摂取量を増やすことが目標とされます。
・便通を改善する
・食後血糖値の上昇を抑える
・血中コレステロール低下に関与する
・腸内環境を整える
2. 摂取量を減らすことを目指すもの
過剰摂取が生活習慣病のリスクになるため、控えることが望ましい栄養素です。
代表例は、
ナトリウム
飽和脂肪酸
です。
ナトリウムは主に食塩として摂取されます。食塩の摂りすぎは高血圧のリスクになるため、ナトリウムは減らす方向で目標量が設定される栄養素です。
飽和脂肪酸を多く摂取すると、血中の中性脂肪やLDLコレステロールが上がり、
肥満や動脈硬化を引き起こします。
その結果、
狭心症
心筋梗塞
脳梗塞
などのリスクが高くなります。
3. エネルギー産生栄養素バランス
エネルギー産生栄養素バランスとは、1日の総エネルギー摂取量のうち、
たんぱく質
脂質
炭水化物
から、どのくらいの割合でエネルギーを摂るのが望ましいかを示したものです。
エネルギー産生栄養素バランスでは、単位として%エネルギーを使います。
これは、
1日の総摂取エネルギーのうち、その栄養素から何%のエネルギーを摂っているか
を表します。
たとえば、1日2,000kcal摂取している人で、炭水化物から1,000kcalを摂っていれば、
炭水化物エネルギー比率=1,000 ÷ 2,000 × 100=50%エネルギー
となります。