アレニウスプロット 93回薬剤師国家試験問22
93回薬剤師国家試験 問22
図は2種類の薬物A及びBの分解反応について種々の温度Tで速度定数kを測定し、横軸1/Tに対して縦軸にlnkの値をプロットしたものである。次の記述の正誤について、正しいものはどれか。

a このプロットはアレニウスプロットとよばれる。
b グラフのy (縦軸) 切片から頻度因子が求まる。
c 温度が上昇すると、A及びBの分解反応の速度定数は減少する。
d 温度T0より高温ではAの方がBよりも安定である。
e Aの分解反応の活性化エネルギーはBより大きい。
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93回薬剤師国家試験 問22 解答解説
◆ a,bについて
a 〇 このプロットはアレニウスプロットとよばれる。
b 〇 グラフのy (縦軸) 切片から頻度因子が求まる。
反応速度定数kと絶対温度Tの関係式として、
下記のアレニウス式がある。

両辺の自然対数をとると、次の@式となる。

いくつかの温度で反応速度定数(k)を測定し、
絶対温度の逆数(1/T)に対して反応速度定数の自然対数(lnk)をプロットすると直線が得られる。
これをアレニウスプロットと呼ぶ。
Aは頻度因子と呼ばれる定数であり、
温度が無限大に高い時の反応速度定数kとされ、
反応速度定数kと同じ単位を持つ。
@式より、アレニウスプロットの直線の傾きは(−Ea/R)であり、
y切片は頻度因子の自然対数(lnA)である。
 切片から頻度因子,傾きから活性化エネルギーが求まる.jpg)
アレニウスプロットの直線を分析すると、
傾きから活性化エネルギー(Ea)が求められ、
y切片から頻度因子(A)が求められる。
◆ cについて
c × 温度が上昇すると、A及びBの分解反応の速度定数kは減少する。
→ 〇 温度が上昇すると、A及びBの分解反応の速度定数kは上昇する。
設問の図より、
高温ほどlnkの値は高くなっている。

◆ dについて
d × 温度T0より高温ではAの方がBよりも安定である。
→ 〇 温度T0より高温ではBの方がAよりも安定である。

◆ eについて
e 〇 Aの分解反応の活性化エネルギー(Ea)はBより大きい。

より、
アレニウスプロットの直線の傾きは(−Ea/R)であり、
y切片は頻度因子の自然対数(lnA)である。
はBより大きい.jpg)
Aの直線の傾きはBよりも大きいため、
Aの分解反応の活性化エネルギーはBより大きいといえる。