生物種ごとに1セットとして定義される、すべての核酸上の遺伝情報 111回薬剤師国家試験問15の解説

111回薬剤師国家試験 問15
生物種ごとに1セットとして定義される、すべての核酸上の遺伝情報はどれか。
1つ選びなさい。

 

1 エキソン
2 イントロン
3 ヒストン
4 ゲノム
5 テロメア

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111回薬剤師国家試験 問15 解答解説

 

生物種ごとに1セットとして定義される、
すべての核酸上の遺伝情報は、
選択肢4のゲノムです。

 

111回薬剤師国家試験問15の解説 生物種ごとに1セットとして定義される、すべての核酸上の遺伝情報

 

 

ゲノムとは、ある生物がもつ遺伝情報の1セット全体を指します。
問題文の
「生物種ごとに1セットとして定義される、すべての核酸上の遺伝情報」
という表現は、まさに ゲノムの定義です。

 

 

以下で各選択肢について解説します。

1 エキソン 2 イントロン

真核生物において、
転写されたばかりのmRNA前駆体を成熟mRNAにする修飾過程の総称をプロセシングと言います。
プロセシングのうち、mRNA前駆体の不要な部分を除去し、
有効な部分を連結する過程をスプライシングといいます。
イントロンは、スプライシングによってmRNAから除去される部分です。
エキソンは、成熟mRNAに残る有効な部分です。
したがって、エキソンやイントロンは遺伝子中の部分構造であり、「遺伝情報全体」ではありません。

 

111回薬剤師国家試験問15の解説 生物種ごとに1セットとして定義される、すべての核酸上の遺伝情報

3 ヒストン

ヒストンは、DNAが巻き付くタンパク質です。
真核生物では、DNAはヒストンに巻き付いてヌクレオソームを形成し、
それがさらに数珠状に連なり、高次構造であるクロマチンとして核内に収納されています。
ヒストンは遺伝情報そのものではなく、DNAを収納・調節するためのタンパク質です。

 

111回薬剤師国家試験問15の解説 生物種ごとに1セットとして定義される、すべての核酸上の遺伝情報

 

 

5 テロメア

テロメアとは、真核生物の染色体末端に存在する、
特定のDNA反復配列(ヒトでは「TTAGGG」の繰り返し)とタンパク質の複合体です。
染色体末端を保護し、DNA複製の際に重要な役割を果たします。
しかし、遺伝情報全体を指す用語ではありません。

 

111回薬剤師国家試験問15の解説 生物種ごとに1セットとして定義される、すべての核酸上の遺伝情報

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