真度及び精度ともに高いヒストグラム 111回薬剤師国家試験問5の解説
111回薬剤師国家試験 問5
採取した1つの均質な検体から同じように調製した多数の試料を1回ずつ分析し、得られた測定値の分布を、真の値を 100.0 としてヒストグラムに表した。真度及び精度ともに高いのはどれか。1つ選びなさい。ただし、分析した試料数は同じである。

111回薬剤師国家試験 問5
真度及び精度ともに高いのは、
選択肢4である。

本問は、分析法における真度と精度を問う問題です。
真の値を100.0として、測定値の分布をヒストグラムで比較しています。
真度とは、測定値の平均が真の値にどれだけ近いかを表します。
つまり、ヒストグラムの山の中心が真の値である100.0付近にあるほど真度が高いといえます。
精度とは、測定値のばらつきがどれだけ小さいかを表します。
つまり、ヒストグラムの幅が狭く、測定値が密集しているほど精度が高いといえます。
以下、各選択肢について解説

1:分布の幅は狭く精度は高いが、中心が100.0より左にずれているため、真度は低い。
2:中心は100.0付近だが、ばらつきがやや大きく、精度は高くない。
3:中心は100.0付近だが、分布の幅が広く、精度が低い。
4:中心が100.0付近にあり、かつ分布の幅も狭い。真度・精度ともに高い。
5:分布の幅は比較的狭いが、中心が100.0より右にずれているため、真度は低い。
したがって、真度及び精度ともに高いのは4です。
以下では関連問題を紹介
分析法バリデーションでは、真度・精度だけでなく、特異性、直線性、検出限界などの用語もよく出題されます。
関連問題として、以下の記事もあわせて確認しておきましょう。
・106回問3
→ 分析対象物を正確に測定する能力を示すパラメーターとは
・100回問4
→ 測定値の偏りの程度を示すパラメータとは
・97回問96
→ 分析法バリデーションに関する総合問題