スイセンによる食中毒の原因物質 111回薬剤師国家試験問21の解説
111回薬剤師国家試験 問21
スイセンによる食中毒の原因物質はどれか。1つ選びなさい。
1 アコニチン
2 アミグダリン
3 コルヒチン
4 チャコニン
5 リコリン
スイセンによる食中毒の主な原因物質は、リコリンです。
スイセンはヒガンバナ科の植物で、全草に有毒成分を含みますが、
特に鱗茎、つまり球根部分に毒成分が多いとされています。
リコリンは、ヒガンバナ科植物に広く見られる有毒アルカロイドです。
摂取すると、主に悪心、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状が見られます。

スイセン類の有毒成分としてリコリン、ガランタミン、タゼチン、
シュウ酸カルシウムなどが挙げられます。
スイセンは、葉がニラ、球根がタマネギと誤認されることがあり、
これが食中毒の原因になります。
摂取すると、悪心、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状や、流涎、発汗、頭痛などがみられるとされています。
以下では他の選択肢について解説します。
1 アコニチン
アコニチンは、トリカブトに含まれる有毒アルカロイドです。
神経や心臓に作用し、しびれ、不整脈、血圧低下などを起こす非常に強い毒です。
スイセンの原因物質ではないため、誤りです。
2 アミグダリン
アミグダリンは、ウメ、アンズ、ビワなどの未熟な種子に含まれる青酸配糖体です。
体内で分解されるとシアン化水素を生じ、中毒の原因になります。
スイセンの原因物質ではないため、誤りです。
3 コルヒチン
コルヒチンは、イヌサフランに含まれる毒成分です。
イヌサフランはギョウジャニンニクなどと誤認されることがあります。
スイセンの原因物質ではないため、誤りです。
4 チャコニン
チャコニンは、ジャガイモの芽や緑化した皮に含まれる天然毒です。
ソラニンとともにジャガイモ中毒の原因になります。
スイセンの原因物質ではないため、誤りです。
