クリニカルパスにおけるバリアンス 111回薬剤師国家試験問89の解説
111回薬剤師国家試験 問89
クリニカルパスにおけるバリアンスはどれか。
1つ選びなさい。
1 治療計画からの治療方針の逸脱
2 投与計画の不備
3 アウトカムが達成されない状態
4 薬剤師による薬物治療への介入
5 患者からのクレーム
クリニカルパスとは、ある疾患や治療に対して、
入院から退院までの標準的な診療計画を時系列で示したものです。
医師、薬剤師、看護師、管理栄養士など多職種が
共通の目標に向かって医療を進めるために用いられます。
バリアンス(variance) の元々の意味は、
英語で 「相違」「変動」「ばらつき」「不一致」 です。
語源的には、ラテン語の variare(変える、変化する)に由来し、
そこから「予定・標準・平均などからずれること」という意味で使われます。
クリニカルパスにおけるバリアンスとは、
予定していた経過や目標、すなわちアウトカムから外れた状態を指します。
たとえば、
「術後○日目に歩行できる」
「食事が開始できる」
「副作用なく薬物治療を継続できる」
などの目標が達成されなかった場合、
それはバリアンスとして扱われます。
よって、選択肢の3の「アウトカムが達成されない状態」が正解です。
選択肢1の「治療計画からの治療方針の逸脱」は、
バリアンスに近い表現ですが、
クリニカルパスで重視されるのは、
設定された経過やアウトカムが達成されたかどうかです。
したがって、
選択肢の中でクリニカルパスにおけるバリアンスを最も正確に表しているのは、
「アウトカムが達成されない状態」だと考えられます。
